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【看護師ブログ】危険!!わんちゃん・ねこちゃんのチョコレート中毒🍫
2025年1月22日
こんにちは😆ひがし動物病院です!
少しお久しぶりではありますが、看護師ブログをお届けします👐
看護師ブログでは、何気ない病院での日常や、わんちゃん・ねこちゃんの病気のことなど、
様々なことを配信します📝
もうすぐバレンタイン💗ということで、今回は。。。
『危険!!わんちゃん・ねこちゃんのチョコレート中毒🍫』
と題して、チョコレート中毒に関してお話したいと思います😊
🔵そもそも、なぜわんちゃんやねこちゃんにとってチョコレートは毒になってしまうのでしょうか❓
チョコレートの原材料となるカカオには「テオブロミン」や「カフェイン」という物質が含まれており、
これらの成分がわんちゃん・ねこちゃんにとって中毒症状を引き起こす原因物質と言われています。
ヒトにはリラックス効果がある成分ですが、わんちゃん・ねこちゃんはこのテオブロミンやカフェインを
体内で分解・排出する能力が低いため、体内で蓄積されて毒となります。
カカオパウダーにもテオブロミンやカフェインが含まれていますので、
これらを使ったお菓子やケーキ、アイスや飲み物なども中毒を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
🔵では、チョコレート中毒とはどういった症状なのでしょうか❓
初期では以下のような症状が見られます。
◇嘔吐
◇下痢
◇失禁
◇興奮し落ち着きがなくなる
さらに症状が進むと次のような症状が見られ、死に至ることもあります。
◇頻脈(脈が速くなる)
◇ふるえ
◇ふらつき
◇痙攣
🔵どのくらいチョコレートを食べたら中毒症状が出るのでしょうか❓
動物さんの個体差にもよりますが、一般的にテオブロミンの摂取量が体重1㎏あたり20㎎で軽度の症状が見られ、
40~50㎎で重度の症状、60㎎で痙攣が起こるとされています。
また、テオブロミンの致死量は体重1㎏あたり100~200㎎だと言われています。
ちなみに、テオブロミンの含有量はチョコレートの種類によって異なります。
1gあたりのテオブロミン含有量は、商品によっても異なりますが、おおよそ以下のとおりです。
・ココアパウダー:5~20mg
・ビターチョコレート:5mg
・ミルクチョコレート:1~2.5mg
・ホワイトチョコレート:0.05mg
これらを踏まえると、
体重3kgの小型犬の場合、ミルクチョコレートの板チョコ(50~60g)であれば1枚、
ビターチョコレートの板チョコであれば半分を食べてしまうと、
重度の症状が見られる可能性があります。
🔵万が一、誤ってチョコレートを食べてしまったらどうすればいいのでしょうか❓
基本的にご自宅での応急処置でできることはありません。
少量でも食べてしまった、あるいは食べた疑いがある場合は、様子を見ずすぐに動物病院にご連絡ください。
その際、以下の内容を事前にお知らせいただくと診察や処置がスムーズになります。
●どんな種類のチョコレートを食べたか(分かれば製品名)
●どのくらいの量を食べたか
●食べてからどのくらい時間が経っているか
●現在の症状
🌟食べさせないようにする対策が大事!!
チョコレートは少量でも食べると何かしらの中毒症状が出てしまう危険性があります。
日頃からチョコレートに限らず中毒症状を引き起こす食べ物を食べてしまわないようにすることが何より大切です。
以下のように対策しましょう。
*手の届くところや眼の触れる場所、匂いが分かる場所に置かないこと
*残ったものはきっちり閉まる箱や冷蔵庫で保管すること
*ゴミ箱をきっちり蓋が閉まるものにすること
*お子さんが誤って与えないようご家族で情報を共有すること
ヒトにとってチョコレートはとても美味しくて良い効果もある食べ物ですが、
わんちゃんやねこちゃんにとっては命取りになります😭
日頃からの管理を注意して、食べてしまわないように注意しましょう!
久々の看護師ブログいかがでしたでしょうか?
また定期的に配信しますので次回もどうぞお楽しみに🥰
ひがし動物病院
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