お知らせ・コラム

【獣医師監修・行動診療科】動物の行動診療って何だろう?

お役立ちコラム行動診療科
怒っている柴犬

「うちの子、最近よく吠えるようになったな…」

「お留守番が苦手みたいで、いつも物を壊しちゃう…」

「トイレの場所を覚えてくれないんです…」

「お歳のせいか、夜鳴きや徘徊がひどくなってきて…」


もしかしたら、あなたもそんな風に感じたことはありませんか?
私たち人間と同じように、ワンちゃんやネコちゃんも、心の問題から「困った行動」(問題行動)を見せることがあります。そんな時、「しつけが悪いからだ」「もう歳だから」と諦めてしまうのは、ちょっと待ってください!


実は、動物たちの困った行動の裏には、病気やストレス、不安が隠れていることがあるんです。そんな時に頼りになるのが、「動物の行動診療」です。


ひがし動物病院では、「行動診療プラクティショナー」という専門資格を持った獣医師が在籍しています。

診察は完全予約制になりますので、事前にご相談下さい。

担当獣医師:太田
診療対象:犬・猫
診療日:月・水~金曜日
診療時間:9:00~12:00

「動物の行動診療」ってどんなこと?

動物の行動診療は、ワンちゃんやネコちゃんの「困った行動」(問題行動)の原因を探り、治療していく専門分野です。

行動診療専門の知識をもった獣医師が、診察と飼い主さんのサポートを行っていきます。
例えば、

  • 無駄吠えや噛みつき
  • お留守番ができない(分離不安)
  • トイレの失敗、マーキング
  • 雷や花火の音、知らない人への極端な怖がり
  • 体を舐め続ける、尻尾を追いかけるなどの同じ行動の繰り返し
  • 夜鳴きや徘徊など、高齢期の行動の変化

など、飼い主さんが悩む様々な行動に対応しています。
しつけが「どう教えるか」に重点を置くのに対し、行動診療は「なぜその行動をするのか」という原因を突き止め、その原因を取り除くことで、動物と飼い主さんが心身ともに健康に暮らせるようにサポートすることを目指します。


行動診療では何をするの?

1.徹底的なヒアリング

まずは飼い主さんから、いつから、どんな時に、どんな行動をするのか、日頃の生活はどうかなど、詳しくお話を伺います。

時には、ご自宅での様子を動画に撮って見せていただくこともあります。


2.健康チェック

困った行動が、実は病気や体の痛みから来ていることもあります。

そのため、通常の健康診断や血液検査などを行い、身体的な問題がないかを確認します。


3.原因の特定と診断

獣医師が、これらの情報と専門知識を組み合わせて、困った行動の根本的な原因を診断します。

例えば、「分離不安」なのか、「恐怖症」なのか、「体の不調」なのかなどです。


4.オーダーメイドの治療プラン

診断に基づき、それぞれのワンちゃん・ネコちゃんや飼い主さんに合わせた治療プランを立てます。
行動療法: 「こうすれば落ち着くよ」「この行動はもうしなくて大丈夫だよ」と、動物に新しい行動を教えていくトレーニングや、生活環境の工夫などを具体的に指導します。これは、飼い主さんがご自宅で実践・継続していただくことがとても大切です。
薬物療法: 不安や恐怖がとても強い場合など、必要に応じてお薬を使うこともあります。
その他: サプリメントやフェロモン剤、食事の変更なども併用されることがあります。


5.じっくりとサポート

行動の改善には時間がかかることもあります。

定期的に状況を確認し、必要に応じて治療プランを調整しながら、それぞれに最適な方法を模索していきます。


どんな時に相談したらいいの?

  • 「うちの子、最近元気がないけど、何かの病気かな?」
  • 「特定の人や犬に、過剰に吠えたり唸ったりするんです」
  • 「お散歩中に急に立ち止まって、動かなくなってしまう」
  • 「夜中に大きな声で鳴き続ける、徘徊するといった行動が見られるようになった」
  • 「どこに相談したらいいか分からない」

など、「しつけがうまくいかなかったから…」「もうお歳だから…」と諦めてしまうのではなく、もし、わんちゃん、ねこちゃんの行動に心配な点があれば、ひがし動物病院に相談してみてください。通常の診察で問題がない場合でも、獣医行動プラクティショナーという専門家も在籍していますので、動物の心と体の両面からアプローチし、飼い主さんと動物がより豊かで幸せな毎日を送れるようサポートしています。

大切なこと

行動診療は、飼い主さんの「うちの子を理解したい」「何とかしてあげたい」という気持ちが、何よりも大切です。

時間や根気が必要なこともありますが、専門家と一緒に取り組むことで、きっとより良い未来が開けるはずです。
もし「これって、うちの子の行動診療の対象かな?」と思ったら、まずはひがし動物病院に相談してください。

行動診療プラクティショナーと一緒に、その子やご家族さんに合ったご提案をしていきます。


ご家族の一員である大切なワンちゃん、ネコちゃんが、今日も明日も笑顔で過ごせますように。



ひがし動物病院

🏥大阪府堺市東区日置荘北町3-11-37

📞072-247-592