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ノミ対策の最新情報!7/14大阪のニュースから学ぶ、大切なペットを守る方法【獣医師監修】

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ノミ予防、犬・猫

暖かい日が増え、お散歩が楽しい季節になりましたね!しかし、この時期はペットにとって厄介な「ノミ」が活発になる時期でもあります。

「うちの子は室内飼いだから大丈夫!」と思っている飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、実はノミは私たちの想像以上に身近な存在なのです。

今回は、最近のニュースにもなったノミの発生事例を交えながら、ノミの恐ろしさと、大切なペットをノミから守るための予防について、詳しくお伝えします。


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もくじ
7/14大阪のニュースに学ぶ、ノミの意外な侵入経路
侮れない!ノミがペットにもたらす健康被害
ノミの予防はなぜ大切なの?
徹底解説!効果的なノミ予防策
もしかしてノミ?!こんな症状には要注意!
まとめ

7/14大阪のニュースに学ぶ、ノミの意外な侵入経路

記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれませんが、今年の7月14日に大阪の幼稚園で「死んだイタチに寄生していたノミが大量発生し、臨時休園になった」というニュースがありました。

「イタチとノミがどう関係あるの?」と思われるかもしれませんが、野生動物はノミの宿主となることが非常に多いのです。イタチだけでなく、タヌキやキツネ、ハクビシン、さらには野良猫などもノミを大量に持っている可能性があります。

そして、こうした野生動物が活動する場所は、意外と私たちの生活圏に近いこともあります。例えば、


  • お散歩コースの草むら
  • 公園の茂み
  • 自宅の庭やベランダに迷い込んだ野生動物のフンや足跡


などから、ノミの卵や幼虫が持ち込まれてしまうケースがあるのです。

「うちの子は散歩に行かないから大丈夫」という方も、飼い主さんの靴や服に付着してノミが室内に侵入する可能性もゼロではありません。

特に春から夏にかけては、ノミの活動が活発になるため、注意が必要です。

侮れない!ノミがペットにもたらす健康被害

ノミはただ痒いだけではありません。愛するペットに様々な健康被害をもたらす可能性があります。


  • 激しい痒みと皮膚炎:
    ノミの唾液に対するアレルギー反応で、強い痒みや発疹、脱毛、かさぶたなどの皮膚炎を引き起こします。掻きむしることで二次的な細菌感染症を起こすこともあります。
  • 貧血:
    大量のノミが寄生すると、特に子猫や子犬や基礎疾患がある場合、吸血により貧血を起こし、命に関わることもあります。
  • 瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう):
    ノミが瓜実条虫という寄生虫の中間宿主となることがあります。ペットがノミを毛づくろいの際に誤って食べてしまうと、体内で瓜実条虫が成長し、下痢や栄養不良などの症状を引き起こします。お尻から白い米粒のようなものが出てくることもあります。
  • SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの人獣共通感染症のリスク:
    ノミは直接SFTSウイルスを媒介することはありませんが、マダニと同じように吸血性の外部寄生虫であり、他の人獣共通感染症を媒介する可能性も指摘されています。ペットだけでなく、人間にも影響を及ぼす可能性があることを認識しておくことが大切です。


ノミの予防はなぜ大切なの?

一度ノミが家に入り込んでしまうと、完全に駆除するのは非常に困難です。

ノミの卵や幼虫は目に見えにくく、カーペットの奥や家具の隙間など、様々な場所に潜んでいます。

ノミのライフサイクルは短く、あっという間に増殖してしまうため、完全に駆除するには時間と手間がかかります。

ノミは気温が13℃以上あれば活動できるといわれており、冬場でも暖房などで室内が暖かくなると一年中活動することが可能です。

そのため、ノミに寄生される前の「予防」が最も重要であり、年間を通して行うことが大切なのです。

徹底解説!効果的なノミ予防策

当院では、大切なペットをノミから守るために、以下の予防策をお勧めしています。

  • 定期的なノミ・マダニ駆除薬の投与:
    これが最も効果的で確実な予防策です。「市販薬でもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、動物病院で獣医師が処方する予防薬と市販薬では、効果や安全性に大きな違いがあります。
    市販薬の中には、効果が限定的であったり、ペットの種類や状態によっては副作用のリスクがあるものも存在します。一方、動物病院で処方される予防薬は、様々なノミ・マダニに効果を発揮し、内部寄生虫も同時に駆除できるものや、持続効果が長く、安全性も高いものが多数あります。 また、獣医師がペットの健康状態やライフスタイルを考慮し、最適な薬剤を判断して処方するため、より安全で確実に効果を発揮します。
    当院では、ペットの年齢、体重、生活環境に合わせた最適な駆除薬をご提案しています。スポットタイプ(首元に垂らすタイプ)や経口タイプ(おやつ感覚で食べられるタイプ)など、様々な種類がありますので、お気軽にご相談ください。

    主な予防薬としては、以下のようなものがあります。
    【犬用予防薬】
    〇フィラリア予防も含むオールインワンタイプ(経口薬)
     ・ネクスガードスペクトラ(チュアブル):犬が喜んで食べるおやつタイプのチュアブル錠で、ノミ・マダニだけでなく、フィラリア、お腹の虫(回虫、鉤虫、鞭虫)も同時に予防できます。月1回の投与で済み、投薬忘れを防ぎやすいのが特徴です。
     ・クレデリオプラス(フレーバー錠):小型犬でも与えやすい小さなフレーバー錠で、ノミ・マダニ、フィラリア、お腹の虫(回虫、鉤虫、鞭虫)をまとめて予防できます。即効性があり、投与後すぐに効果を発揮します。

    〇ノミ・マダニ予防タイプ(経口薬・スポット薬)
     ・クレデリオ(フレーバー錠):ノミ・マダニに特化したフレーバー錠で、素早く効果を発揮し、月1回の投与でノミ・マダニから愛犬を守ります。
     ・エフィプロ(スポット):背中に垂らすスポットタイプで、ノミ・マダニを駆除します。経口薬が苦手なワンちゃんにもおすすめです。

    【猫用予防薬】
    〇フィラリア予防も含むオールインワンタイプ(スポット薬)
     ・ネクスガードキャットコンボ:背中に垂らすスポットタイプで、ノミ・マダニだけでなく、フィラリア、お腹の虫(回虫、鉤虫)、耳ダニも同時に予防できます。月1回の投与で、猫ちゃんのストレスを最小限に抑えられます。

    〇ノミ・マダニ予防タイプ(スポット薬)
     ・エフィプロ(スポット):背中に垂らすスポットタイプで、ノミ・マダニを駆除します

  • お部屋の掃除を徹底する:
    ノミの卵や幼虫はカーペットや絨毯の中に潜んでいることが多いため、こまめな掃除機がけが大切です。特にペットがよく過ごす場所は念入りに掃除しましょう。
  • 定期的なシャンプー・ブラッシング:
    シャンプーやブラッシングでノミやノミのフンを取り除くことができます。ただし、既にノミが寄生している場合は、完全に駆除することはできませんので、必ず駆除薬と併用してください。
  • お散歩後のチェック:
    お散歩から帰ったら、特に足の付け根やお腹、耳の裏など、ノミが隠れやすい場所をチェックしてあげましょう。

もしかしてノミ?!こんな症状には要注意!

もしペットに以下のような症状が見られたら、ノミが寄生している可能性があります。


  • 体を頻繁に痒がる、掻きむしる
  • 皮膚に赤いブツブツや発疹がある
  • 脱毛している部分がある
  • 体に黒い砂粒のようなもの(ノミのフン)が付着している(水に濡らすと赤茶色に溶けるのが特徴です)
  • 元気がない、食欲がない(特に子犬・子猫)


これらの症状が見られた場合は、すぐに当院にご相談ください。早期発見・早期治療が、ペットの健康を守るために非常に重要です。

まとめ

ノミは、ペットの健康を脅かすだけでなく、場合によっては私たち人間にも影響を及ぼす可能性があります。そして、ノミは一年中活動しています。

「まさかうちの子が…」と思う前に、今一度、ノミ予防の重要性を認識し、適切な対策を講じることが大切です。

当院では、飼い主様とペットが安心・安全に暮らせるよう、ノミ・マダニ予防に関するご相談を随時受け付けております。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

大切な家族であるペットを守るために、一緒にノミ対策を始めていきましょう!

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