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慢性腎臓病に対する自宅点滴のススメ

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点滴中のネコ

こんにちは😊

ひがし動物病院です🏥

今回は慢性腎臓病によくある自宅点滴についてお伝えします。

そもそも慢性腎臓病とは❓


腎臓の機能の低下が長く続いている状態を指します。CKDとも呼ばれます。

腎臓は左右1つずつある臓器で血液を絶え間なくろ過して、老廃物を尿として体外に排出します。

体内の水分量や血圧の調整、ミネラルバランスの維持、血液を作るホルモンの分泌、骨を健康に保つなど多くの重要な働きがあります。

慢性腎臓病になると、これらの機能が低下し、体への影響が現れます。

腎臓は余力をもつ臓器で、その組織が壊れても、かなり悪化するまでは症状が現れないのが特徴です😭

血液検査を行っても、初期段階では異常値は見られません😣


最初に目に見える症状として現れるのが多飲多尿

たくさん水を飲み、薄くてニオイのない多量のオシッコをすることで気づく飼い主さんが多いようです❕

そのときには、すでに腎機能の3分の2が失われています💦

水分がオシッコとして排出される分、脱水してしまいます。

悪化してしまうと嘔吐や食欲不振、体重減少につながります。


治療法は様々ありますがその中でも必要とされるのが点滴です💡

腎臓は一度悪くなってしまうと良くはなりません。


ワンちゃんやネコちゃんは背中の余った皮膚の隙間に点滴を入れることができます🐶🐱

皮下点滴をすることで半日から1日かけて体内にゆっくり吸収されていきます。

病院に来ることで吐き気止めや胃薬を入れることは可能ですが点滴の頻度が多く来院時間が取れない方もいると思います💦

その際にできることが自宅点滴です。

脱水を防ぐことで急激な腎臓病の悪化や吐き気や食欲不振を和らげることができ来院頻度を減らすことができます🏥


メリット

・来院できない日も治療ができる

・来院ストレスなどの負担を軽減できる

・自宅で時間を気にせずできる


デメリット

・針の取り扱いが必要

・水分以外の投薬がない

・家が嫌いになる可能性


メリット、デメリットはペットの性格や健康状態、家の環境によっても異なります。

気になる方は一度獣医師にご相談ください😊

説明用の冊子もご用意しております🌟


ひがし動物病院

🏠大阪府堺市東区日置荘北町3-11-37

📞072-247-5922